モスラ対ラドン!

1・2年生とゴジラ対ギドラごっこをしてあそんでいるときのことです。

「あっ、見て!」こどもの指さす方向をみあげると・・・

テラスのスケルトンの屋根の上で、大きなスズメ対大きな蛾(ガ)の戦いが始まっていました。

「モスラ対ラドンや!」と大騒ぎのこどもたち。

優勢なのはスズメ、蛾の顔を一撃して一瞬蛾がひるむと、次は大きな羽の付け根を攻撃開始!

必死で逃げようとする蛾が羽をバタつかせ逃げ回り、スズメが蛾を離した瞬間に、「すごい!」「がんばれー!」「スズメ、えぐいって!」と興奮状態の子どもたちと支援員の声に、どんどん集まってきて、この戦いを見上げる子どもたち。

「あっ、両方の羽がちぎられた!」「あっ、羽がなくなったらいもむしや!」

「蛾、ちから尽きたんかなー・・」と思った瞬間、スズメが蛾の胴体だけをくわえて、飛んでいきました。

スズメは屋根を超えてブランコのところまで飛び、地面に降りると、ゆっくりと蛾の胴体をころがしてついばみはじめました。

「蛾もがんばってたのになぁ」「つよかったなぁ、スズメ」

食物連鎖とはいえ、生き物のすごさ、すさまじさを子どもたちと目の当たりにした一瞬の時間でした。

その後はしばらくの間、“ゴジラ対モスラごっこ”になったのは、いうまでもありません。